ねことの暮らしが始まって
ブログへのご訪問ありがとうございます。
飼いねこのまるとの生活も7年。
まると初めて会ったとき、彼女はガリガリでした。
私があげた食パンの一切れを、もらってすぐにガツガツ食べていました。
我が家に迎い入れてしばらくの間も、これが最後のご飯だ!と言わんばかりの勢いで、お茶碗を置く私の手に頭をアタックしてきます。
よっぽどひもじい思いをしたのだと思います。

我が家には、犬のココがいましたから(ネコを見るとこーふんする)私たちは、使っていない6畳の部屋を、まるに使ってもらうことにしました。
まると会うために、私たちがそこに行くようにしたのです。
私は、ネコを飼うの初めてです。
1番心配だったのは、トイレのしつけでした。
飼ったこともないのに、教えることができるかしら?
でもまるは、教えもしないのに当たり前のように買ったばかりの四角いトイレに入って、用をたしたのです。
ちゃんと丁寧に、白い砂をこんもりと盛ってくれました。
それを見て主人と私は、まるは飼いネコだったのかもしれないね。と頷きあったのです。
主人は小さいころ、ネコを飼ったことがあると言って少しエラソーにしていました。
でも、もう半世紀以上も前のこと。あてにはできない。
私は、ネコとのつき合い方を、飼育がベテランの仲の良い友達に色々聞き、本を読んだりしてちょっとづつ勉強していきました。
でも一体、まるはどこから来たの?
のらねこの殺処分
2019年度の環境省のデータです。
2018年4月から2019年3月までの1年間で、殺処分されてしまった猫は、成猫が10,523頭 子猫が20,234頭だそうです。すごい数ですよね……。
データの説明文の中に、ネコの殺処分を減らしていくには、飼育放棄を減らすことが必要。そう書かれていました。
飼育放棄という言葉に私は驚きました。
殺処分されているのは野良猫や、産まれて行き場のない猫が多いと思っていたからです。
飼育放棄の理由は、お金がかかるとか、アレルギーになったなど色々ですが、更に私が驚いたのは、「飽きた」という理由がその中にあることでした。
人の愛情は様々にあるものですが、生きた動物、自分がちょっとでも世話をした動物になぜ飽きてしまうのか。
愛情が増すならわかりますが。飽きるなんて、私は理解に苦しみます。
最初から、トイレがきちんと出来たまるは、どなたかに飼われていたかもしれない。
どうしてノラになってしまったのでしょう。もし、我が家に迎い入れていなかったら、どんなふうに生きて行ったのかな。
先に上げた数字の一部になっていたかと思うと、想像しただけで胸が苦しくなります。私にひと声かけてきたまる。
まるは必死に生きようとしていたのですね。
ごきげん文庫 にゃんこ天国

最近購入した本です。33名の有名な作家さんが、ネコを題材に書いたエッセイ本です。
どのエッセイも、ネコに対する愛情があふれていて、おもしろいし、癒されます。その中に、直木賞作
家の村山由佳氏が書いた「四匹のエイリアンの巻」というエッセイがあります。
それを読んだとき、私は眼科の待合室にもかかわらず、ワラワラと泣いてしまいました。
リアル。
初めて妊娠した飼い猫のお話と、それを見守る著者の話なのだけれど、読んでいてその場を目撃しているような錯覚におちいりました。
命の尊さが、ヒシッと伝わってきます。
飼い猫の、自分の身に何が起こっているのかわからないまま、お腹がどんどん大きくなる様子と、それを見守りながらも、緊張しながらその時を待つ飼い主。
家族そのもの。
人も猫も、新しい命を誕生させることは、真摯で、生命力にあふれた命がけの作業だと伝わってきます。
子猫が産まれるシーンは、読んでいて力が入りました。
涙がこぼれた理由は、エッセイの猫ちゃんの様子に、命の源を見たからです。
そして、人だけでなく猫だって、犬だって、同じように命がけで産まれて来ていること。
皆、ただ無心に、生きようとして生まれてくる。
命は授かるものなんだと、改めて感じて、自分も含めて周りの全てが愛おしくなりました。
一度飼ったら家族になろう
飼育放棄というのは、悲しい現実ですね。どうすればいいのかと言われると、これは一言では言えないし、私の力も微力ですが……。
一度、ネコを飼おうと決めたら、ネコについて勉強してほしいな、と思います。
飼いたいと思う気持ちの中には、猫の可愛いさをわかっているからではないでしょうか。
猫が与えてくれる癒しを感じるからではないでしょうか。
猫も犬も、それぞれの個性で産まれてくるのだから、こちらから合わせてあげることも多いのですね。
私の勝手で、せめてこれだけは考えてもらえたらいいと思うこと。(犬も同じ)
‣猫を飼ったら、生活がどんなふうになるか想像して、大丈夫そうかどうか。
‣トイレのしつけを、ちゃんと根気よく教えることが出来るか。
‣家族に猫アレルギー持ちはいないか。
‣猫砂や、ご飯を無理なく買えるか。
‣行き場のない命を減らすために、去勢できるか。
そして、人と同じように、猫も歳をとっていくという現実を受け入れることが出来るか。
家族になれるか、なれないか。飼う前に、やっぱり考えて欲しいと思います。
そして、一度飼ったら家族になろう。

(;^ω^)
最後まで読んでくださってありがとうございます。
まる