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ココのアゴの痛みが治らないため、岩手大学動物病院へ行って来ました。
岩手大学動物病院は、かかりつけ医の紹介状を持って行かなければならない検査病院。
盛岡市の上田町に所在します。
県外からも病気のペットが診察にみえるそうです。
人間と同じで、
病気が特定できなかったり、難病にかかったために必用な検査や治療をしてもらう病院。
今回二度目の診察。
初めての診察では、かかりつけ医から届いているカルテを見ながら、
ココのアゴの痛みが出た経過や、普段の生活の中で何か変化がなかったかをご担当になられた二人の先生に詳しく聞いてもらえました。
病院の診察室は広く、先生2人と私たち夫婦の4人がテーブルを挟んんでも十分距離があるくらい。
ペットの体のことだけを考えれる空間が、焦らずに普段のココの様子を思いだすことにつながりました。
飼い主にとって、ペットの様子を全部話せることが先生を信頼することにつながるので、最初の診察はとっても大事なところです。
そして、お話することが、病気の原因をつきとめる役目をすることもありますよね。
知らず知らず、飼い主が原因を作っていることもあるからです。
問診のあと、レントゲンを撮ってから血液検査です。
大学病院なので、血液検査の結果もすぐ出ちゃいます。
すると、
ココの頭を真上からレントゲンで撮ったものを見ると、ちょっとイヤな影が写ってしまいました。
痛がるのは左のあごですが、左の耳の付け根にモヤモヤと影が…。
レントゲンと血液検査の数値を元に、アゴの痛みの原因になる可能性の病気について先生からお話があったのですが……。
ココの耳の中にモヤモヤが…。一体なんだろう?

レントゲンと血液の検査によって、まだ判定はできないけれど、
可能性としては咀嚼筋炎、もしくは腫瘍の可能性もあるかも?とのこと。
いずれにしろ、写真に写ったモヤモヤが、アゴの関節に当たって痛みが出ているらしいということがわかりました。
しかし、いったいそれが何なのか?
詳しい検査のMRI(体を輪切りに撮影してくれる機械)を撮ってみないと、本当のところはわからないと先生がおっしゃいます。
あの、体がすっぽり入るトンネルみたいな機械ですね。
そのMRIを撮るには、動物が動いてはいけないので麻酔が必要になります。
そもそも、かかりつけ医から紹介されたのにはMRIを撮って欲しかったからなのですが、
検査に対する先生の説明に、
・ココは高齢だし、心臓に持病もある。
・その上、アゴの痛みで口が大きく開かない。
・口が開かないということが、麻酔をする上では一番ネックになる。
麻酔の副作用で呼吸が止まったり、嘔吐したりしたときに、口から気管を挿管して処置をしなければならないからです。
ココの口の開きはギリギリのところだろうとのこと。
検査できないことはないと思うが、危険がないわけでもないが、どうしますか?と。
検査をして原因を突き止めるか?
薬でもう少し様子を見ていくか?
どうする?
どうしよう?
検査の結果、
もし腫瘍(ガン)だったら手術になるのか?
それこそ、そのときはどうすればいいのか?
このまま痛みが増して、ココがつらかったら?
だんだん口が開かなくなったら?
様子を見ているうちに、口が開かなくなったら?
ぐるぐる行ったり来たり、ココを前にして夫婦で考え込みました。
ココのいいようにしてあげたい……。
とても迷いましたが、最終的に、私たちは検査をしてもらうことにしました。
痛みの原因がわからず、
このままアゴの痛みが増して、大好きなゴハンを食べることができなくなることが、ココにとってはつらいかもしれない。
そう思いました。
思い切って検査をしてもらおう。
もし、最悪な結果が(ガンとか)出たら、そのときにまた考えよう。
大学病院なので、先生は何人もいらっしゃるようでしたが、ココのご担当は優しくキレイな女性のF先生。
(ココはそれだけでもラッキーだったかも(笑))
F先生は私たちの検査を受ける不安に対して、もれなく寄り添った説明をしてくださいました。
飼い主の気持ちになって考えてくださってることが伝わってきます。
検査を受けようと決めることができたのは、そんな先生の言葉と思いも大きかったと思います。
左の耳のコマクが破れてしまったのが元々の原因
検査当日。
どんな検査をどのように、どんな目的でするのかをF先生から説明されます。
使う麻酔や鎮痛剤の名前も、使う順番に書かれた紙を見ながら、その薬の特徴も教えてもらいました。
ココの心臓が麻酔に耐えられるのか心配でしたが、検査に入る前に、心臓の専門の先生が診てくださることを知りとても安心できました。
さすがは大学病院です。
F先生の検査の説明は本当に細かく丁寧で、
検査が終わるのを待っている間、今ココはどんなことをやっているかな、と想像できるくらいでした。
(わかるわけないのですが、気持ちはそんな感じでした)
それが岩手大学動物病院のの方針なのか、F先生のやり方なのかわかりません。
もしかしたら後者かもしれない、と思います。
3時間後検査結果がでました。
MRIをして写ったココの左耳の穴は、正常ならば空洞が白く写るはずなのに、真っ黒になっています。
レントゲンに写ったモヤモヤです。
MRIを撮ってみて、それはココ自身の毛と、そこにゴミが蓄積したものだったとわかりました。
毛とゴミの塊り。
その原因は、耳をキレイにしなかった、という単純なものでありません。
耳の中のコマクが何かの原因で破れてしまったからだそう。
その結果、コマクという耳の中のつい立が無くなって、生えなくていい場所に毛が生えるようになり、そこにゴミがたまっていったのでしょうとのこと。
原因が分かり、ココが痛みを感じない程度に外から取れる分はとって下さったそうです。
しかし、そのゴミは固く石灰化しているので、全部取りきるにはやはり、手術が必要だという結果でした。
それを聞いた私たちはショック。
ココのコマクが破れていたなんて…。
いつそんなことがあったのだろうと思いを巡らせませましたが、わかるわけありませんよね…。
今まで、耳から出血したなんてことなかったし…。
ココのコマクが破れていたなんて、そんなことがあるなて想像したこともなく…。
耳が遠くなったのは、トシのせいだとばかり思っていたのだから。
犬は痛みに強い動物だと聞きますが、もしかしたらココの痛みのサインを私が見逃してしまっていたのかもしれない。
もしそうだったとしたら、本当に、ココに可哀そうなことをしてしまいました。
これから先どうするか、F先生の丁寧な説明を聞きながら耐えていましたが、受付で支払い待ちをしてると、ぽろぽろ涙がこぼれてきました。

痛みをガマンさせてゴメン。
岩手大学動物病院は岩手の財産

MRIは全身をくまなくチェックしてくれるので、他にも14歳近いココの健康状態がわかりました。
腰の骨が薄くなってヘルニアになりかけていることとか、腎臓にも少し異変がありましたが、
薬を飲むほどではないらしいので一安心です。
私たちがやったこともないMRIに入ったココって、ある意味スゴイかも(笑)
結果的に。
ココのアゴの痛みは、ゴミの塊があるかぎりはなくならないのですが、外からゴミを少しとりのぞけたおかげて、痛みで鳴くことがないかどうか、経過を見るしかありません。
先生方には最善を尽くして頂いたと思います。
ココにとって、検査は必要でした。
検査した翌日ですが、ココはまだなんとなくボーッとしています。
人間だって、全身麻酔をかける検査をしたら数日おかしな雰囲気になりますよね。
今後は、
半月後に耳の状態を見てもらうために、F先生に会いに行きます。
耳の状態を見てもらい、この先のことを決めるためです。
今私は、
ココを、へんてこな病気にしてしまったこと。
アホだったなと何度も自分を責めていますが、仕方なかったと慰めてもいて、その繰り返しの途中です。
今回検査を受けるか受けないか、どうするか随分悩みましたが、
ココを預けてもいいと思えるF先生に出会えたことは、
ひとつのサインだったのかもしれないと思います。
おまかせしても大丈夫だよ、というサイン。
あとはやはり、後悔したくないと、夫婦の意見が一致したこと。
そういう相手だからこそ、長い間夫婦でいられるのですけどね。
ココのおかげで、主人を改めていい人だと思うことができました(笑)
岩手大学動物病院での検査料金は、安くはありませんが、
今回の検査の内容とF先生との出会いは、金額以上の価値がありました。
岩手にこんないい病院と、素晴らしいプロの獣医師さんがいることって、大きな財産ではないかと私は思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
まる